VOICE

沖田ギターユーザー様の声

角 安司氏

なんだ、この音は!最初にこのギターを弾いた時の感覚でした。ボリュームといい、バランスといい、繊細な弦の響きに感動しました。今までに経験したことのない音でした。私もいろいろなメーカーの何十本というギターを弾き、また買って家で弾きまくっていたものでした。しかし、このギターは何なんだ!というのが第一印象です。

私はいつの間にか、そこで、その楽器店で自分の歌を歌っていました。ギターの音に魅せられ歌っていました。楽器店で歌うというのは初めての経験です。それがこのたび、このギターを購入した要因であります。しかし、ギターは下手なんです。が、いいギターはいい音楽を作るのに欠かせないものです。二ヶ月くらい前に、近藤さんからいいギターがあるから弾いてみてよ。という連絡がきました。私はすぐにその沖田ギター工房 渋谷店の方に行きました。そして、そこで会ったのがこのギターです。私は即決です。私は近藤さんと、何度も何度も顔を合わせて頷き合いました。心から嬉しい出会いです。インレイのこととか相談して、仕上がりを待ちました。

来る日が待ち遠しくて、恥ずかしいくらい何度も近藤さんに電話しました。そして、その日がやって来ました。私はとんで行きました。近藤さんはニッコリしています。そこには、OKITA GUITAR Y. SUMI Custom Model が、私を待っていました。近藤さんの第一声が「角さん、あの日より見違えるくらい綺麗になってますよ。そして音の方も私が欲しいくらい、いい音になりましたよ」。私は待ちに待ったそのギターを弾いてみました。言葉にはならないくらい、素晴らしい音でした。嬉しい限りです。手続きを済ませて、店を後にしましたが、帰りの電車の中では、慎重に、慎重に!人とぶつかるのが嫌で、避けるようにして帰りました。家で弾いても最高の音です。感動の一言です。

製作者の沖田 正和様には心からの感謝を込めて「本当にありがとうございました」のひと言です。スタッフの皆さんにも、心から御礼申し上げます。そして、声を掛けてくださった近藤さんにも、感謝の一言を申し上げます。これからもよろしくお願い致します。

小池幸夫氏

沖田ギター工房と私の出会いは、今から20年以上前の事。30年来のお付き合いのある、私以上にギターを愛する師匠が成田市にいて、その方のギターの音の追求は並外れていていました。マーティン、アーヴィン・ソモギ、ケビンライアン等のギターを買っては音を気に入らず手放してしまうのです。ある日、「今、持っているギターをもっといい音にしてくれるギター工房が千葉市内にあるから行ってみないか?」とその方に誘って頂いたのが沖田ギター工房との出会いでした。
ネックが順反している、ナットが磨耗している、力木が剥がれている等々、今まで数多くのギターを修理して頂きその度に感動していました。もっと自分のギターをカスタマイズしたいと思いSヤイリ-F505のギターの縁にヘキサゴンインレイを入れられるか伺ったところ、心良く快諾して頂き、出来上がりを確認して大満足。そして4、5年位前にその成田の師匠が沖田ギターをオーダーした話を聞き、私もオーダーしたのです。ハカランダサイドバックのギターは幾つか持っていましたので、ホンジュラスマホガニーのサイドバック、アディロンダックスプルースをトップ材に選択。その他、本鼈甲、黒檀の指板ブリッジ、とオーダー。ネックは太くもなく、細くもなく、6弦、1弦は指板から落ちない様な幅で、塗装はラッカー仕上げ。表板は薄いブラウンを入れて頂く様お願いしました。
沖田会長に心良く了解して頂き、私は「なんてギターに対する探求心のある方で自信のある人なんだ」その時に思いました。そしてその3ヶ月後、でき上がったギターを手にして私は気付きました。このギターが私が追い求めて来た音だと。

近藤晃弘氏

会長がクラシックギターの製作家でおられることは、かなり昔から認識しておりました。アコースティックギターを製作されていることを知ったのは2013年頃でした。千葉工房と自分の実家がすぐ近くにあったこともあり、伺わせていただいた際に初めて会長が製作されたアコースティックギターを弾かせていただきました。その時に驚いたのは、1:音のバランス、2:音の出方、3:コード感とピッチの正確さ、その何れもがとびきり素晴らしかったことです。そして何よりも感じたのは、どのギターメーカー、どの製作家のギターの音にも当てはまることのない、唯一無二。完全に独自のサウンドを確立しているということでした。以来、多くのモデルの音を確認させていただく中、ある共通点に気がつきました。沖田ギターは、ボディサイズや材料構成に関係なく、上記の1から3を完全に満たし、共有していることです。一般的なアコースティックギターの定義には当てはまることのない、沖田ギターの常識を持ち合わすということでした。それを解明するべく、会長に製作についての色々な事を伺ってきました。その中で、一般的なアコースティックギターには用いられていない工法でネックジョイントが行われている事を知りました。一般的なアコースティックギターメーカー、製作家が採用しているネックジョイント方法は”ダブテイル”と呼ばれる工法です。クラシックギター製作の世界では「ドイツ式」と呼ばれています。沖田ギターの採用する工法は「スペイン式」で非常に高度な技術と経験が必要なジョイント方法です。詳しくは文字数が足りなくなります関係でご説明できませんが、沖田ギターサウンドの重要な鍵を握るファクターです。そして、常識とは逆行しトップの厚みを3.7㎜から4.0㎜、サイドとバックの厚みも有名アコースティックメーカーの標準の厚みに+1㎜加えた厚みの材を使用して組み上げているということも非常に特徴的であり、他では真似のできない製作方法とコンセプトです。そして、40年以上多くのアコースティックギターの修理を行ってきたそのノウハウと身につけた技術力、40年以上クラシックギターを製作してきたノウハウと製作における技術力、全てに最上級の材料を使用するという考え方とが見事に融合し世界トップレベルのサウンドを出力する沖田ギターを実現させています。個人的に相当な取り組み方でアコースティックギターと関わってまいりましたが、これほどまでに心を揺り動かされたギターは、沖田ギターが初めてです。ここまでのギターにめぐり会えたことにもはや感謝の気持ちしかありません。沖田ギターで、どこまで自分の音楽を広げていけるのか、その可能性を感じながら共に年月を重ねてまいります。ブランド力にとらわれず、とにかく最高の音を求めておられる方に自信を持ってお薦めさせていただきます。