VOICE
沖田ギターユーザー様の声
深田 康之氏
フィンガースタイルによるソロギターを日頃から楽しんでおります。ソロギターを日々練習するにあたり悩みがありました。 自分のイメージではこう弾けばこの性質の音が出るであろうと思っていても、実際にギターのサウンドホールの音は違うものになる事が多かったのです。ここでいう音の性質というものは、所謂ギターの使用材の種類などによる音色の話ではありません。ダイナミクスに加え、音の乾湿さや立ち上がり、減衰といったものになります。 今や展示会へ顔を出せば、これでもかと多彩なメーカーや製作家による自信作が試奏でき、そのどれもが美しい音色を奏でてくれます。しかしながら、上記に挙げたイメージと出音とのギャップを埋めてくれるアコースティックギターは中々見つかりませんでした。そんな時に沖田氏作製のギターを知り、何本かをまとめて試奏する機会に恵まれました。それぞれ個体ごとに音のキャラクターに違いはあったものの、自分の抱えてきたギャップを感じさせないギター達がそこにはありました。 これは物凄い感動でした。このギターでは思ったように音が出てくるのです。勿論、ただ弾いただけでも良い音なのですが、意図を持たせようと弾いた時には更に驚くべきポテンシャルを発揮する楽器となっているのです。雄大さと繊細さの相反するダイナミクスの表現や和音でさえ一音かのように感じる絶妙な鳴り方、こうした音が自分の演奏から聴こえてくる事実に酔いしれてしまいます。 もっとも、美しい音を奏でる楽器というだけであれば、他にも選択肢はあるかもしれませんが、それは誰がどんなときに弾いても変わらずその美しい音を奏でる楽器であるかもしれません。しかし、沖田ギターは弾き手に自分の音というものを与えてくれます。スペック的な面でどの木材、どのボディシェイプが良い等といった事がこの背景にはあるのかもしれませんが、沖田ギターはこうした理屈や文章では語れない魅力に満ち溢れています。 手に入れた時にはきっと「音の表情の多さ、懐の深さを探ってみたくなる」そんなギターであると思います。
高泉 コウ氏
北海道でアコースティックギター音楽をメインとした楽曲を作曲し